ロードスターカップ 2017開幕戦

満開の桜が咲く富士スビードウェイでロードスターカップが開幕戦を迎えました。
今年からNA.NB.NC.NDの全てのクラスが混走となったロードスターカップ。今シーズンはどんなドラマが繰り広げられるのか?

今シーズンはNB8クラスで6年連続チャンピオンを獲得した絶対王者の戸田選手の参戦休止を始め、ロードスターカップを卒業して行くドライバーがいた一方で新規参入者や久しぶりにロードスターカップに帰ってきたドライバーもいます。特にNDクラスは新規参入者や他のクラスからの移行組もいて台数が増加傾向です。今シーズンは各クラスとも昨年までとは違った新たな勢力図ができるものと思われシリーズタイトルの行方が楽しみなシーズンとなりました。

予選は8:55コースイン。予選開始早々、NB8クラス#33でスポット参戦の松波が2’08.769を出して総合トップ、しかしその後タイムが伸びず、予選後半で#21山平が一人7秒台に突入し2’07.574で総合トップを奪う。

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#77の鈴木も松波のタイムを約0.2秒上回りフロントローを獲得、松波は3位となりTOP3はやはりNB8が並ぶ結果となった。そして4位にはNA6ながら#76の辻本が2’08.769でセカンドローの一角に食い込んだ。

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NA8は昨年のシリーズチャンピオンの山田が欠場のところ、勝とう常時がクラストップ。勝とう常時は#39号車のオーナでチーム監督として毎回色々なドライバーをスポット参戦させているチーム。今回は久しぶりのオーナードライバーとしての参戦となった。NCオープンは#25橘川がマシントラブルを抱えてペースが上がらない中、#8菊池と#97高橋の一騎打ちとなり高橋が2’09.342で総合7位でクラストップ、0.5秒開けて菊池が総合8位に続く。NCチャレンジとNDチャレンジは2’14秒台に7台がひしめく大混戦となった。混戦を制したの今年からゼッケン#1をつけるNDチャレンジの新井が2LのNCチャレンジを抑えて堂々のクラストップ。0.2秒開けて同じくNDチャレンジの#3寺下が続く。NCチャレンジは#22中桐がクラストップを獲得した。

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■決勝
雲がかかり始めてもののドライコンディションで迎えた決勝レース。総合8位の菊池がクラッチトラブルでまさかのリタイヤ。菊池を除くNA、NB、NC、ND計22台がグリッドに並んだ。

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シグナルグリーンで各車一斉にスタート、1コーナーは激しいポジション争い。直後、NA8クラス#17ヤンコバのマシンがエンジントラブルでストップ、そのままリタイヤとなってしまう。NB8#84はダンロップ手前で大きくコースアウト、最後尾までポジションを落とす。オープニングラップの激しい競り合いを制したのはNB8#33の松波。#21山平、#77鈴木がトップ3を形成する。

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セカンドグループはNCオープン高橋を先頭にNB8の大矢、古谷、NA6の辻本が激しくポジションを争う。その後方ではNDチャレンジの先頭グループがNA6,NA8を巻き込んで熾烈なバトルを繰り広げる。全体が大きく3つのグループを形成してそれぞれの局地戦が展開されている印象だ。

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4周目にスリップから抜け出した山平が1コーナーで松波をパス。山平はトップに立つと徐々に後続との差を広げてそのままトップチェッカー。松波は鈴木の追撃を振り切って2位、鈴木は約1.2秒遅れて3位となった。セカンドグループの争いは辻本が制して大健闘の総合4位、念願の初のクラス優勝を果たした。最後尾までポジションを落とした三橋は10台を抜き去りを総合10位まで順位を回復してフィニッシュとなった。

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NCチャレンジとNDチャレンジの熾烈な戦いを制したのは2’13.019 のコースレコードを叩き出した新井。Love Driveからエントリーの女性ドライバー岩岡もコースレコードをマークする走りでクラス2位フィニッシュ。NCチャレンジは#22中桐がNA6、NDチャレンジ勢と戦いながらクラストップ。NA8はNDチャレンジ勢の猛追をかわした勝とう常時がクラストップ。勝とう常時も念願の初のクラス優勝となった。

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