ロードスターカップ 2019最終戦

8月、9月、10月と3連戦となったロードスターカップもいよいよ最終戦。前戦からおよそ一ヶ月のインターバルを経て、10/20にロードスターカップ最終戦が開催された。朝は小雨がパラついたり霧が出たりと路面はウェットコンディションだが、予報では天気は回復する見込み。みんな天候の変化を気にしつつ車検、メディカルチェックとルーティンをこなしていく。

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■予選

AM10:00予選開始。路面は雨はあがったもののウェットコンディション。コースの場所によってはレコードラインが乾きかけているところもあれば、まだしっかり濡れているところもある状況。しかも予選の20分の間にも路面はどんどん乾いていき、刻々とと状況が変化していく非常に難しいコンディション。そんな中、総合TOPとなったのは第2戦で圧勝したのも記憶に新しいR1.8#777山内。2番手の#88山田に1秒近い差をつける素晴らしいタイム。

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3位には#91神谷が入り今回もR1.8クラスがTOP3を占めた。ポイントリーダーの#55澤田は足回りのセッティングに苦しみまさかのクラス最下位。しかしクラス3位の神谷からクラス8位の澤田までの6台はタイムが非常に拮抗しており激しいバトルが予想される。また、このクラスでは#12石森(22歳)と#35松本(24歳)がロードスターカップでのデビュー戦を飾ることとなる。石森は今回が人生初レース。松本もつい先日筑波サーキットで行われたレースでデビューしたばかりでここFSWでは初レースとなる。このフレッシュな2人の活躍にも注目したい。

そして注目すべきは総合4番手に食い込んだR1.6#53水野。排気量で劣るR1.6クラスながらウェットコンディションを味方につけて堂々のセカンドローを獲得、2番手の#73高橋に2秒近い差を着けた。ポイントリーダーの#76辻本はクラス3番手。ポイントランキング2位の#34竹田はクラス6番手に沈んだ。毎戦レースになるとかなり順位を上げてくるレース巧者の竹田だがちょっと苦しい状況か。

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2.0OPクラスでは総合3番手に入った#77長岡がクラストップ。クラス2位には#19山口、3位には#16横山が入りR1.8クラスの一角を崩した。#1高橋は総合15番手に落ち苦しい状況。

1.5OPクラスは#7茂木が予選終了直前に#79杉浦のタイムを上回りクラストップ、クラス3位には#12杉山が入った。

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1.5CHクラスは#20五賀、#32原嶋、#103松尾とポイントランキング上位3人がTOP3を占める。しかしこの3人のタイム差は0.3秒と拮抗しており激戦が予想される。

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ここまでの各クラスのシリーズポイントを見ると、チャンピン獲得の可能性があるドライバーは以下となる。

1.6クラス
#76 辻本 52 point
#34 竹田 35 point
辻本は3位入賞でチャンピオン確定。
竹田は優勝が絶対条件で辻本がノーポイントの場合逆転チャンピオンとなる。

1.8クラス
#55 澤田 35 point
#777 山内 20 point
#91 神谷 20 point
澤田は4位入賞でチャンピオン確定。
山内と神谷は20 pointで並んでおり、澤田がノーポイントで2位以上入賞でチャンピオン獲得の可能性がある。

2.0OP
#77 長岡 35 point
#77 山口 20 point
#1 高橋 20 point
長岡が15ポイントをリードするが、
参加台数が3台のためポイント付与は1位20ポイントのみとなる。
このため3人同条件でこの最終戦の勝者がチャンピオンとなる。

1.5OP
#7 茂木 40 point
最終戦レース成立によりチャンピオン確定

1.5CH
#103 松尾 52 point
#32 原嶋 45 point
#20 五賀 42 point
全クラス中もっとポイントが拮抗しておりチャンピオン確定条件は複雑だが、
主な条件は松尾は2位以上でチャンピオン確定、原嶋は優勝で松尾が3位以下ならばチャンピオン。
五賀は優勝で松尾が4位以下でチャンピオン確定となる。

■決勝

12:35決勝レーススタート。路面コンディションは完全に回復しドライコンディション。
オープニングラップ1コーナーを制したのはポールポジションのR1.8#777山内。2番手にはいいスタートを決めた2.0OP#77長岡がR1.8#88山田を抑えて2番手で1コーナーに侵入。これにR1.6#53水野と続く。

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山内はオープニングラップから徐々に後続を離していきマージンを築いていく。これを再度長岡の前に出た山田が追う。2周目には長岡をかわしたR1.8#91神谷が3番手にあがってくる。R1.8クラスはこのまま山内、山田、神谷の3台が後続を引き離しチェッカー。毎周回順位を入れ替えながらの激しい4位争いは#35松本、#84大矢、#55澤田、#15中村、#12石森の順で決着。4位以上入賞で初タイトルとなる澤田だったが、唯一今シーズン2勝目を挙げた山内が澤田のポイントを上回り逆転でシリーズチャンピオンを獲得。

2.0OPクラスはR1.8の上位勢とバトルを繰り広げた長岡がクラストップでシリーズチャンピオンを獲得。2位には#19山口、3位には#16横山が入った。

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R1.6クラスはR1.8クラスからの猛攻を受けながらもクラストップを守り切った水野がクラストップ、#76辻本は混戦の中で一度は順位を落としたが、ファイナルラップまで続いた#34竹田とのバトルを制してクラス2位、3位は竹田となった。これで辻本は2年連続のシリーズチャンピオンを獲得。

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1.5OPクラスは3周目に#7茂木のスリップから抜け出した#79杉浦がそのまま茂木を引き離しクラストップでチェッカー。しかしレース後の車検で最低地上高違反により失格となってしまい、茂木が繰り上げでクラス優勝。今季3勝目をあげてシリーズチャンピオンを獲得。

参加台数がもっとも多くシリーズランキングの行方がもっとも混迷を極めていた1.5CHクラス、予選でクラス3番手となったポイントリーダーの#103松尾はオープニングラップでクラストップに立つが#20五賀もコンマ数秒の差で松尾を追う。五賀は2周目に松尾の前に出ることに成功するが7周目に再び松尾がクラストップに躍り出ると、僅差のバトルを制してクラストップチェッカー。2位には五賀、3位には#32原嶋が入った。松尾は今季3勝をあげてシリーズチャンピオンを獲得した。

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今シーズンも様々なドラマを生んだロードスターカップ。シリーズチャンピオンを獲得されたドライバーの皆さん、おめでとうございます。来年はFSWでのオリンピック競技開催のため変則スケジュールとなることが予想されますが、来シーズンも皆さんの更なる活躍を期待します。全てのドライバー、チーム関係者、オフィシャルの皆様、お疲れさまでした、