ロードスターカップ 2020開幕戦

新型コロナウイルスの影響で、開幕戦が延期となった今年のロードスターカップだったが、関係者方々の努力もあって、無観客ながら8月2日に開幕戦を迎えた。今年は当初開催されるはずだった東京五輪の影響で、例年より1戦少ない全3戦でのシリーズとなる。今回は全クラス合わせて26台のエントリー。1.5オープンクラスは残念ながら参加車無しで不成立となり、5クラスでの開催となった。今シーズンはタイヤレギュレーションが変更になり、各クラスの勢力図がどうなるのか注目をあつめる。指定タイヤが変更となった1.8、1.6クラスは足回りやブレーキのセッティングの見直しを行うクルマもあるが、コロナウィルスの影響もあり、十分な走り込みが出来ていない参加者が多く、セッティングを模索しながらの開幕戦という状況のようだ。

梅雨開け直後ながら猛暑は免れて気温28℃、曇り、ドライコンディションで迎えた予選。ここ数年、全クラスの中でも上位を占めていた1.8クラスだったが、指定タイヤ変更の影響もあり2.0オープンクラスにフロントローを明け渡し、予選トップと2番手は共に2.0オープンクラスの♯5山崎(ND/RF)と♯77長岡(NC)になった。山崎は1.5チャレンジクラスからの転向で2.0RFのニューマシンを投入し、この日がシェイクダウンながらもポールポジションを獲得。各クラスの勢力図は2.0クラスを先頭にその後方に1.8クラス、1.6クラス、2.0チャレンジ、1.5チャレンジクラスが続くおおよその布陣となった。

8周で争われた決勝は、ポールの#5山崎がスタートで出遅れ3位に後退、変わってた長岡がトップで1コーナーに侵入。一度はトップを空け渡した山崎だったがオープニングラップを終えたストレートで早くもトップに返り咲くとその後も危なげない走りで見事トップチェッカー。現行ロードスターでの初の総合優勝、自身でも初優勝を飾った。1.8クラスは、序盤#35松波、#91神谷、#2渡辺が激しい鍔迫り合いを演じていたが、2位走行中の♯35松波と3位♯2渡邉の1コーナーで接触、この機にクラストップにたった神谷がマージンを守り切り開幕戦を勝利。以下松波、今回RSCデビューの♯12植松は3位表彰台を獲得した。1.6クラスは、♯53水野が万全の走りで、2位の♯34竹田以下を大きく引き離してクラス勝利。2.0チャレンジはベテラン♯8菊池が♯50藤澤の追撃を振り切ってクラス優勝。1.5チャレンジクラスは、♯38中村、♯28立河、♯41佐藤の3台が全周にわたって激しいトップ争いを演じた。ファイナルラップのストレートまで縺れたバトルを制したのは中村、立河、佐藤が入り、昨年の常連メンバーとはガラッと入れ替わった顔ぶれが表彰台を獲得した。