ロードスターカップ 2018開幕戦

5/12(土)、五月晴れに恵まれた富士スピードウェイでロードスターカップが開幕戦を迎えた。今年もNA,NB,NC,ND各クラスのロードスター、総勢29台がここ富士スピードウェイに集まった。今回がデビューレースとなる池島実紅は幼いころからカートで経験を積み、FIA-F4、GAZO 86レースにも参戦する本格派。その池島は6年連続シリーズタイトルを獲得した伝説のチャンピオン戸田の愛機、NB8-11号車で参戦する。NA8で参戦する熊下愛香、NB8の太田まやも今回が初参戦となる。この初参戦の3人を含み6人の女性ドライバーが参戦しており、女性ドライバーの活躍が目立っている。今後の活躍を大いに期待したい。また昨年の最終戦で大クラッシュしてしまった竹田も見事に復活を果たし、RSC1.6クラスで元気な姿を見せてくれた。

今シーズンはレギュレーションの変更により、従来のNA6クラス、NB6クラスがRSC1.6クラスに統合、同じくNB8、NA8クラスもRSC1.8クラスとして統合。NCオープンクラスは新たにND-RFを加えてRSC2.0クラスとなり、昨年にもまして激しい戦いが予想される。

■予選

8:30予選開始、コースコンディションはドライ、気温15度、路面温度40度。29台のマシンがコースイン。

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予選序盤はRSC1.8クラスの山田、大矢、2.0クラスの高橋が2分9秒台を出して予選をリードする。山田はさらにタイムを2分8秒台に入れて総合トップに躍り出る。そしてこの山田に続くタイムを出してきたのはなんと初参戦の池島。この2台が2分8秒台で抜け出したしたかたちでフロントローを争う。そして予選終盤、スリップを上手く使った池島は2分8秒529を叩き出し21歳のルーキが見事にデビュー戦ポールを獲得した。

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RSC2.0オープンクラスは長岡との接戦を制した高橋がクラストップ。注目のRFの山口は3位となった。
RSC2.0チャレンジクラスでは山本がチャンピオン菊池を抑えてクラストップ。
RSC1.6クラスも水野がチャンピオン辻本を抑えてクラストップとなった。激戦となったRSC1.5チャレンジクラスは五賀がクラストップを獲得した。

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■決勝

11:30 気温19度、路面温度42度。 快晴のもと29台のマシンがグリッドについた。
シグナルブラックアウト、各車一斉にスタート。スタートで出遅れたポールポジションの山田に大矢、神谷、沢田が襲い掛かり3ワイドでTGRコーナーに侵入。コーナごとに激しくポジションを入れ替える熾烈なバトルを展開する。

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一方、2位争いのバトルを尻目にクリーンにTGRコーナーに進入した池島は早くも後続を引き離しにかかり、2周目で4秒のマージンを築きルーキーとは思えない安定した走りでトップを快走する。2位争いの集団から徐々に山田が抜け出し単独2位に浮上しトップの池島を追う。3位争いは大矢、神谷、澤田の3台に松波が追い付き激しいバトルが続く。RSC2.0の高橋は3位争いを行う4台のNB8を追う形で総合7位を走行。そのすぐ後ろではRSC1.6クラスの水野、辻本、竹田の3台が激しいバトルを展開。オープニングラップで6台をごぼう抜きにしたRSC2.0チャレンジクラスの菊池は総合12位にジャンプアップ。 2.0オープンクラスの長岡を追う。RSC1.5チャレンジクラスは五賀と寺下がクラストップをかけてバトルを展開する。

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トップを走る池島は山田の追撃を許さず見事ポールtoウィンで勝利! デビュー戦ながら女性ドライバーとして初の総合優勝を成し遂げた。2位には混戦を抜け出した山田。終始激しいバトルを繰り広げた3位争いは1年ぶりの参戦となる松波がを制して3位表彰台を獲得した。RSC2.0オープンクラスはチャンピオン高橋が他を寄せ付けずクラス優勝。RSC2.0チャレンジクラスは菊池が逆転でクラス勝利、RSC1.6オープンクラスは水野、竹田の追撃を振り切ったチャンピオン辻本がクラス優勝。RSC1.6チャレンジクラスは5周目に五賀をかわした寺下がクラス優勝となった。

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池島の鮮烈なポールtoウィンが印象的だった今回のレース、向かえ打つベテラン勢の巻き返しはなるか? 次戦は8/26(日)真夏の富士スピードウェイで開催される。