ロードスターカップ 2018第2戦

8/26(日)、開幕戦から約3か月のインターバルが開き、迎えた第2戦。事前に日本を直撃した2つの台風はサイドバイサイドしつつも無事通り過ぎ、晴天で迎えた富士スピードウェイ。今回も5つのクラスで全29台の参戦予定ではあったが、開幕戦総合4位の#84大矢選手が前日に燃料系のトラブルに見舞われ、本戦を辞退してしまう。

前回、1.8クラス唯一のNA8Cで2位になった山田選手も今回参戦されるほか、ロードスターを知り尽くしているベテラン、山平選手がここロードスターカップに帰って来た。開幕戦、デビュー戦にして女性初優勝を果たした大物ルーキー池島選手の2連勝を阻止するのは一体誰なのか。
1.6クラスは参加台数4台。初戦不成立となってしまった1.5オープンクラスも今回は3台の参加で、どこまで1.6, 1.8クラスに食らいつけるかが注目された。
しかしながら今回は2.0チャレンジクラスが不成立となり、前回チャレンジクラスで優勝している菊地選手はタイヤを変更して2.0オープンクラスへの参加となった。
パーティーレースと同じ車両レギュレーションで戦う1.5チャレンジクラスは全クラス最大の9台の参加となった。

【予選】
前年チャンピオンの#88山田選手、#21山平選手、前回ポールトゥウィンの#11池島選手の三つ巴の戦いになるかと思いきや、注目を集めたのは今回がデビュー戦となる現役大学生の#35橋本選手。前回松波選手が総合3位になったこのマシンで一度トップタイムを出し、直ぐに#88山田選手に塗り替えられるも再びトップを奪還した。残り5分、このまま#35橋本選手のデビュー戦ポールになるかと思いきや、#21山平選手がそれを塗り変える。#88山田選手は2.0オープンクラス車両のスリップをうまく使い2番手。前回ポールの#11池島選手は最後に自己ベストを更新するも3番手。結局#35橋本選手はベストを更新する事が出来ず4番手で初めての予選を終えた。

<<予選結果>>
1.8クラス #21山平選手、#88山田選手、#11池島選手、#35橋本選手、#91神谷選手、#15中村選手。
1.6クラス 前回優勝の#76辻本選手、#34竹田選手、#73高橋選手、#53水野選手、#27野木選手。
1.5オープンクラス #23山川選手、#7茂木選手、#79杉浦選手。
1.5チャレンジクラス #3寺下選手、#20五賀選手、#4関崎選手、#32原嶋選手、#5山崎選手、#1新井選手、#41加藤選手、#22中桐選手、#17ヤンコバ選手となった。
2.0オープンクラス #8菊地選手がクラス唯一の2分10秒台にいれ、つづいてND/RF車両で参戦する#19山口選手、#16横山選手、#77長岡選手、#25橘川選手。

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【決勝】
無事にフォーメーションラップを終え各車整列、ブラックアウトと共に一斉にクリーンスタート。3番グリットの#11池島選手が抜群のスタートを決め、ポールの#21山平選手、2位の#88山田選手の間をすり抜けトップで1コーナーへ。#21山平選手は2位に後退し3位の#88山田選手に並ばれるもポジションをキープ。スタート大失敗の#35橋本選手は6位まで後退し、1.6クラスの#76辻本選手、#34竹田選手に先行を許してしまう。
 上位3台は一歩も引けない戦いが終始続き、#21山平選手は#11池島選手を抜きに伺いバトルしている所に、唯一のNA8 #88山田選手が絡む三つ巴の戦いとなり、周囲を沸かせた。
 4番手争いは1.6クラスの#76辻本選手、#34竹田選手。そこに1.8クラスの#35橋本選手が絡む。#35橋本選手は2周目で#34竹田選手を抜くも、#76辻本選手の攻略に手こずり、4番手の順位を取り戻した時にはもう既にトップ3から大きく遅れを取ってしまう。
 残り3周で#11池島選手はダンロップ先のヘアピンで痛恨のシフトミスをしてしまい、その間に#21山平選手、#88山田選手に先行を許してしまう。しかし#11池島選手は冷静だった。すぐさま最終コーナーで#88山田選手を抜き返し、ホームストレートでの#21山平選手の賢明なブロックにも負けず、アウトに行くと見せかけてインへズバッとオーバーテイク。しかし#11池島選手は若干オーバーランし、#21山平選手はクロスラインですぐさま抜き返す。
 ファイナルラップに突入すると、テールトゥーノーズで#21山平選手の後ろに#11池島選手。1コーナーで再びアウトに行くと見せかけてインへ。今度はオーバーランすること無く#21山平選手を抑えた。最終コーナーで周回遅れに引っかかり再び#11池島選手のテールに山平がぴったり着く。最後のコントロールラインまで戦いは続いたが、#11池島選手は0.139秒差で#21山平選手を抑え見事開幕2連勝。やはり池島選手は強かった。クリーンかつ見応えあるバトルを繰り広げたは#21山平選手は惜しくも2位、それに続く唯一のNA8 #88山田選手は3位で2戦連続で表彰台を獲得。今回デビュー戦となった#35橋本選手は最終的には3位山田選手と1.179秒差まで迫るも4位。悔しいデビュー戦となった。
#76辻本選手は1.6クラスながら1.8クラスの#35橋本選手とのバトルを繰り広げ見事総合5位でクラス優勝を成し遂げた。

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1.5オープンクラス、2.0オープンクラスは1.6、1.8クラスの車両と争いを繰り広げるものの、結局予選どおりの順位となった。同じクラスのライバルがすぐ近くにいない、でも他のクラスの車両を抜かさなくては同じクラスのライバルと勝負することすらできない。これが混走レースの難しいところか。
2.0オープンクラスではタイヤ以外チャレンジクラス仕様の#8菊池選手が見事にクラス優勝。1.5オープンクラスは#23山川選手が優勝した。
ロードスターカップの中では一番遅くなってしまう1.5チャレンジクラスではあるが、チューニングがほぼ許されないず、タイヤもブリヂストンのRE003とセカンドグレードのタイヤが指定されている車両だが、各車激しいバトルを繰り広げた。#3寺下選手が先行するなか、#20五賀選手、#4関崎選手、#32原嶋選手の3台が2位争いを繰り広げた。しかしながら#3寺下選手を捉えることができず2位に#20五賀選手、3位に#4関崎選手が表彰台に登った。