ロードスターカップ 2019開幕戦

天候にも恵まれた5月の新緑の中、今年もロードスターカップが開幕した。

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新たなシーズンの開幕ということで、改めてロードスターカップというレースについて触れてみようと思う。ロードスターカップはその名の通りロードスターによるワンメイクレースで、公道走行可能なナンバー付車両で行われる。ワンメイクレースと言っても、歴代のロードスターが参加可能で、車種と改造範囲により以下の6つのクラスにわかれている。予選、決勝は混走で行われるが、表彰はクラスごとの表彰が行われる。

1.6クラス(R1.6) : NA6、NB6のチューニング車両
1.8クラス(R1.8) : NA8、NB8のチューニング車両
1.5チャレンジクラス(RC1.5) : ND5ノーマル車両
2.0チャレンジクラス(RC2.0) : NCノーマル車両
1.5オープンクラス(RO1.5) : ND5チューニング車両
2.0オープンクラス(RO2.0) : NC、ND-RFチューニング車両

※詳細はレースレギュレーション参照

今シーズンはいくつかのレギュレーション変更があったが、なんと言っても注目されるのは、指定タイヤの変更だ。R1.8、R1.6クラスはBS RE71Rが指定タイヤ。RO1.5、R.O2.0はDL DIREZZA Z3が指定タイヤとなった。この変更によりR1.8、R1.6クラスでは大勢を占めていたKUMUHO V700がBS RE71Rに、RO1.5、RO2.0では同様にA052からDIREZZA Z3に変更となる。このタイヤ変更は各クラスの勢力図に少なからず影響すると予想され、今後のレース展開を大きく左右しそうだ。各ドライバーの声を聞を聞いてみると、タイヤの変更により、クルマのセッティングを変更したり、ドライビンクの調整が必要だったりと、まだまだ試行錯誤している様子。そんな状況の中、今年の各クラスの勢力図が見えてくるであろう開幕戦がスタートした。

■予選

ポールポジションを獲得したのは1.8classの♯55澤田。ポールタイムは2´08.66というタイム。BS RE71Rを使用するR1.6、R1.8は当面このタイムが当面の指標となるだろう。ポールの澤田はこれまで個人で参戦を続けて来たが、今期からさらなるステップアップを目指し、多くのチャンピオンを輩出する強豪チーム、ジョイファストに参入。さっそく結果が出る形となった。

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2番手は昨年の#21山平のマシンを引き継いだ#91神谷。こちらも昨年までトップグループを走っていた実績あるマシンで活躍が期待される。総合3番手は2.0オープンクラスの♯77長岡が入りクラストップ。DLユーザーでトップタイムとなる2´09.026をマークした。R1.6は昨年のチャンプ♯76辻本がトップタイムをマークするが、ペナルティにより降格があり♯34竹田が総合11番手に入りクラストップ。RO1.5のTOPは昨年は噛み合わない結果が続いたベテランの♯7茂木が総合12番手でクラストップとなった。総合15番手は、RC2.0のTOPはこちらも実力者の♯8菊池。最多11台出走の1.5CHclassTOPは、♯103松尾となった。

■予選

決勝はシグナルブラックアウトで各車クリーンスタート。1コーナーを制したのはポールからスタートした#55沢田。2位には4番グリッドからスタートした一年ぶりの参戦となる#35松波が1コーナーをインから上手く回って2位にジャンプアップ。

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しかしオープニングラップのコカ・コーラコーナーとアドバンコーナーで接触を伴う混乱があり大きく順位変動があった。この混乱でトップ2台と3位以降にギャップが開いて#88橋本が前の2台を追う展開となる。トップの2台は終始激しいバトルを展開し、逃げる沢田に松波がプレッシャーをかける。6LAP目、コカ・コーラコーナー立ち上がりでアウトにはらんだ沢田を松波が100Rイン側からきれいにパス、トップに立つ。沢田も松波の後ろからプッシュするが決め手を欠いてこのまま松波が逃げ切るかと思われたファイナルラップ、13コーナーでトラフィックの処理につまづいた松波を沢田がパス、トップチェッカー。3位にはオーナーの山田からマシンをレンタルしてスポット参戦した♯88橋本が入った。

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R1.6トップは、序盤の混乱をすり抜けた辻本が貫録勝ち。♯27野木は他クラスとのバトルを展開しながらも2位入賞。3位は#53水野が入った。今回がデビューレースとなった#2渡邉は4位でレースを終えた。渡辺はロードスターカップでは久々登場のとなるNB6Cで参戦。まだまだマシンも発展途上とのことで今後の活躍を大いに期待したい。

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RO1.5では予選クラストップだった#7茂木が序盤出遅れて、#79杉浦がクラストップに立つ。茂木は杉浦の追撃に入るが他のクラスの車両が間に入りペースがあがらない。初優勝も見えてきた杉浦だったがファイナルラップダンロップコーナーブレーキングで茂木が杉浦の前に出て逆転優勝。なかなか結果がでなかった昨年からの悪い流れを断ち切って開幕戦クラス優勝を獲得。

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RC1.5は、予選もトップだった#103松尾が2位以下を引き離しそのまま優勝。2位の♯32原嶋も3位以降を4秒リードしてチェッカー。3位には接戦を制した♯20五賀、僅差の4位に昨年のチャンプ♯5山崎が入った。参加台数が年々増えているこのクラス、今回優勝した松尾が頭一つ抜け出すのか、原島、五賀、山崎といった実力者たちが巻き返しを図るのか、今後のシーズンの行方が注目される。

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RO2.0は♯19山口がうれしい初優勝。またこのクラスで初めてND-RF型がクラス優勝を成し遂げた。予選3番グリッドからスタートした長岡は2位入賞。昨年のチャンプ♯1高橋はDLタイヤとのマッチングに苦しみ3位となった。

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RC2.0は参加台数こそ2台と少ないがベテランの#8菊池が他のクラスの車両とのバトルの中、貫禄の走りでクラス優勝、2位は♯50藤澤となった

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各クラス入賞ドライバーの皆さん、
おめでとうございました。

次戦は9/1(日)ロードスターカップ第2戦となります。

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